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THOSE DAYS流行歌、映画の情報などお届けします
・日本の戦後のヒット曲第一号は『リンゴの唄』(サトウ・ハチロー作詞、万城目正作曲)である。この明るい曲が焼跡に流れ、敗戦で打ちひしがれる多くの人をなぐさめた。レコードは、1945年12月14日に録音され、翌46年1月に市場に出た。ラジオがあって、流行したとはいえ、レコード売り上げは発売2~3年で約33万枚に達したという。何より、敗戦後に日本で戦後映画第一号『そよかぜ』(佐々木康監督、45年10月10日公開、松竹大船)で、並木路子が挿入歌として歌っていることも、大ヒットにつながった。
(リンゴの唄~映画『そよかぜ』より)
・世界的に名高い映画監督・黒沢明が撮影中に敗戦を迎えた映画が「虎の尾を踏む男達」である。歌舞伎の「勧進帳」を題材にしたもので、弁慶を大河内傳次郎、強力を榎本健一が演じ、いい味を出している。しかし、この映画はGHQの検閲によって、公開が遅れ、サンフランシスコ講和条約が発効する52年4月28日の4日前の4月24日まで、日本の観客は待たねばならなかったという。なんと理不尽なという思いが募るばかりだ。その一端を
で見て、市販されているDVDを買って鑑賞してください。
・http://shouwashi.com/transition-bear.htmlを検索すると、戦後のさまざまな変遷史が出ている。たとえば、ビール、清酒、焼酎の価格の、1945年から平成6年までの変遷がわかる図表が出ている。へー、そうだったのかと、びっくりポンの結果に、ひとしきり目が離せないだろう。