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No.1
『So I went to Japan』

 GHQ広報将校アルビン・グラワー少佐の書いた「So I went to Japan」(日本に行ってみたら……)を国立国会図書館で探してきたので、ここで紹介する。

 彼は1945年11月に厚木に着いてから、横浜に本部を置く第八軍の広報担当を命じられ、野沢屋百貨店に置かれた事務所を拠点に、「何でも見てやろう」精神で、あっちこっちを見て回ったようである。好奇心旺盛な彼は、たちまち日本通になり、翌46年4月には、訪問者案内課の課長に抜擢され、マッカーサー元帥に敬意を表するためといいながら本音は“観光”でやってきた連合国のVIPたち向けの案内係の役をこなしたようである。その課の事務所は、帝国ホテルのロビーの一隅に設けられていた。そうした経験のなかで書き上げた日本観察記をニッポン・タイムス社で5000部印刷してもらい、PXに置くと、一部一ドルで売り切れたという。
 彼や小冊子の詳しいことは、『マッカーサーの日本』週刊新潮編集部(新潮文庫)に書いてあるが、それによると、「退役後は、ニューヨークのギンベル百貨店の宣伝部、そして今はニューヨークのある大手のクツ製造・販売会社の宣伝部にいる」そうである。

THE_OCCUPATION-003.pdf「So I went to Japan」
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