第9回 X氏ヒストリー 「菅原都々子」 | GHQ.club

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X氏ヒストリー~占領期をどう生きたか

第9回
「菅原都々子」

 彼女は、100万枚を超える大ヒットの「月がとっても青いから」(作詞:清水ものる、作曲:菅原の父・陸奥明)の歌手として知っていた。それは、1955年のことだが、それ以前にこんな話がある。

 1951年1月3日に、NHK紅白歌合戦がNHK東京放送会館第1スタジオで行われ、NHKラジオ第1で午後8時から9時に生放送された際、歌唱者第一号として歌ったのが彼女なのである。その曲が1950年2月発売の「憧れの住む町」(作詞:清水みのる、:作曲:平川浪竜[なみりゅう]で、菊地章子の「岸壁の母」の作曲家でもある)。90歳を過ぎた現在もなお、テレビ出演など、活躍しているが、紅白歌合戦に参加した歌手の「最後の実存者」でもある。

 それぞれの曲は、以下で聞いてください。

「憧れの住む町」

「月がとっても青いから」

 なお、紅白歌合戦は、この後、テレビ時代となり、開局した1953年末から始まっている。