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「主婦之友社ビルは接収され、跡地にカザルスホール、そして今は日本大学施設に」

PHOTO STORY写真に隠された真実

STORY.36
「主婦之友社ビルは接収され、
 跡地にカザルスホール、
 そして今は日本大学施設に」

 1916年創業の主婦之友社(現・主婦の友社)の旧社屋のあったところに、今は閉鎖されているカザルスホールがあった。

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 1925年竣工の主婦之友社旧社屋は、YMCA神田会館や山の上ホテルの設計を手掛けたヴォーリス建築事務所が設計している。ここは、1945年9月から53年1月までGHQに接収され、米軍婦人軍属・看護婦・写真班員宿舎として使われた。そして1987年に、旧ビルのデザインを復元した「カザルスホール」になった。レリーフなどは、旧ビルのものが使われているというのだが、以前、コンサートに訪れたときには意識もしていなかったため、記憶はしていない。管理人さんに頼んでも、ホールは閉鎖されているうえ、日本大学の施設になっているため、内部に立ち入ることはできなかった。
 外から撮影したが、ドリス式ギリシア建築の面影は伺われる。


通りの反対側からカザルスホールの入口を望む。

 これまでの経緯を簡単に述べれば、ここは、主婦の友社の完全子会社の株式会社お茶の水スクエアによって開発され、コンサートホールやオフィスの複合施設(A館、B館、C舘の棟)となっていた。そして、お茶の水スクエアA館は、2003年4月に、日本大学カザルスホールに改名して再開業していたが、2010年3月末、ホール貸し出しを終了して、閉鎖されるに至る。しかし、著名な音楽家などによる「カザルスホールを守る会」が結成されたこともあり、今後どうなるかわからない状態のようである。


  • カザルスホール入口

  • カザルスホールの玄関

 

(文責:編集部MAO)